ネットワーク学習には専門用語がつきものです。ここでは資格試験や転職に役立つ基礎用語をまとめます。
ネットワークエンジニアの仕事内容や将来性について知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
IPアドレスとサブネットマスク
IPアドレスはIPv4では32ビットの数値で、ネットワーク部とホスト部に分かれます。境界を示すサブネットマスクと組み合わせてアドレス空間を柔軟に分割します。例として192.168.0.1/24のようにアドレスとマスクをセットで表します。

IPv6
アドレス枯渇に対応するため、アドレス長を128ビットに拡張したIPv6が策定されました。
ネットワーク部(プレフィックス)はIPv4のネットワーク部にあたり、ネットワーク全体を識別する部分となります。
インタフェースIDは、個々のホストを識別する部分となります。

MACアドレス
MACアドレスは48ビットの識別子で、スイッチはこの値を基にフレームを転送します。
先頭の24ビットまでが「OUI」と言って、IEEEが管理する「Organizationally Unique Identifier(組織固有識別子)」で、製品ベンダー固有の番号となります。
後半の24ビットは各ベンダーが自分の製品に割り振るユニークな番号となります。

DNS
覚えやすいドメイン名とIPアドレスを結び付ける仕組みがDNSです。
ドメイン名から結び付けているIPアドレスを返しすことを名前解決といいます。
逆にIPアドレスから結び付けているドメイン名を返すことも可能です。

OSI参照モデルとTCP/IP
通信機能を整理するためのOSI参照モデルは7層構造、現実に使われるTCP/IPモデルは4層構造で、両者は厳密に対応しません。

TCP・UDP・HTTP
トランスポート層の代表がTCPとUDPです。
TCPはコネクションを確立し再送を保証する信頼性の高いプロトコル、UDPは接続を張らず軽量でDNSや動画配信に利用されます。
ウェブ閲覧に使うHTTPはリクエスト/レスポンス方式のアプリケーションプロトコルです。

ネットワーク機器と関連用語
ルーターは複数ネットワークを接続し宛先に応じてパケットを転送します。
スイッチはMACアドレスを基にフレームを転送する装置でLAN内の通信を効率化します。
ネットワーク層(L3)では通信データをパケットと呼んで、データリンク層(L2)では通信データをフレームと呼びます。
端末がLAN外へ通信する際に利用するルーターのアドレスはデフォルトゲートウェイと呼ばれます。
小規模なネットワークはLANと呼ばれ家庭やオフィスの内部をつなぎます。
TCPやUDPではアプリケーションを識別するポート番号が使われ、Webは80番、メールは25番など標準的な割り当てが決められていたりします。

まとめ
ここで紹介した用語はネットワークの基礎を理解する上で欠かせません。
分からない言葉があればこの辞典を活用してください。
手短に説明してあるので、足りないかもしれませんので、もっと知りたい方は参考書等で勉強することをお勧めします。

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